WWWへのアクセス権を持つ7人 って記事について

痛いニュース 「WWWへのアクセス権を持つ7人」
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1516641.html

とりあえず、WWWへのアクセス権というのは表現がおかしい。
この記事の言いたいことは、
「ルートDNSへのなんらかの攻撃が発生し、機器(サーバー、ストレージ、ネットワーク機器)等が被害を受け、サービスの提供を継続不可能となったとする。このときに、この機器等へ世界の7人が持っているカードキーが、Root鍵の役割を果たし、それぞれが持っているカードキーで鍵の復元をし、アクセスができ、復旧ができる」

ということだ。
つまり、WWWへのアクセスというのは、「ルートDNSのゾーン」を意味している。

ちなみにルートDNSサーバーは世界中で13台しか存在しない。
もちろんながら、情報は公開されている。

名称 管理団体および場所 IPアドレス
A INTERNIC.NET(米国,バージニア州) 198.41.0.4
B Information Sciences Institute(米国,カリフォルニア州) 128.9.0.107
C PSINet(米国,バージニア州) 192.33.4.12
D メリーランド大学(米国メリーランド州) 128.8.10.90
E 米国航空宇宙局[NASA](米国カリフォルニア州) 192.203.230.10
F Internet Software Consortium(米国カリフォルニア州) 192.5.5.241
G 米国国防省ネットワーク情報センター(米国バージニア州) 192.112.36.4
H 米国陸軍研究所(米国メリーランド州) 128.63.2.53
I Autonomica(スウェーデン,ストックホルム) 192.36.148.17
J VeriSign(米国,バージニア州) 192.58.128.30
K RIPE NCC(英国,ロンドン) 193.0.14.129
L IANA (米国,カリフォルニア州) 198.32.64.12
M WIDE プロジェクト(日本,東京) 202.12.27.33

※引用元 http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/SEC_CHECK/20021110/1/

WIDEプロジェクトというのは、日本のインターネット技術に関わりの深い団体で、重要な役割を担っている

とまあ、ほとんどのルートDNSサーバが米国にある時点で偏ってるが…
もちろん、このルートサーバが攻撃を受ければ、逆引き・正引きができなくなる。
これを狙った攻撃も実際に発生している。

japan.internet.com ルート DNS サーバーに対し攻撃発生、大きな混乱は発生せず
http://japan.internet.com/webtech/20070208/11.html

ITPro “他人事”では許されない—ルート・サーバーへの攻撃はなぜ起きたのか
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/SEC_CHECK/20021110/1/

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